プロジェクトの変遷:名称が似ていても、メンテナンス状況は異なる
従来のClash関連プロジェクトがメンテナンスを終了した後、コミュニティでは異なるコアの派生版やGUIクライアントが生まれました。Mihomoはルールベースのプロキシ設定エコシステムを引き継ぎ、さらに拡張しています。Clash Verge RevやFlClashなどのクライアントは、日常的に操作するための画面を提供します。以前のガイドにある画面、メニュー、インストール方法は、現在のソフトウェアに当てはまらない場合があります。ダウンロード先を探す際は、まずプロジェクトの正式名称を確認し、対応プラットフォームとメンテナンス状況を見ましょう。ファイル名にClashとあるだけで、自分のデバイスに適していると判断しないでください。
メンテナンス終了後も、端末に保存された設定がすぐ使えなくなるわけではありません。ただし、OSの更新、プロトコルの変更、ネットワーク環境の変化によって互換性の問題が起きることがあります。移行前にサブスクリプションの提供元、プロキシグループの選択、ポート、カスタムルールを記録し、ひとつずつ復元しましょう。新しいクライアントで設定を読み込めても、確認できるのは構文チェックの第一段階までです。実際に接続できるか、ルールが意図した経路を選ぶかも検証してください。ダウンロードページではアーカイブ済みのクライアントと現在選べるソリューションを分けて掲載しているため、用途に応じて選べます。
役割を整理:画面、コア、サービスはそれぞれ別の役割
GUIクライアントはサブスクリプションの管理、ポリシーの切り替え、ログの表示を担当します。コアはプロトコル処理、ルール照合、接続の転送を担います。サブスクリプションの提供元は、サーバーと配信内容を管理します。これらは一緒に使われることが多いものの、互いに置き換えられるものではありません。画面が起動しても、サブスクリプションの更新が成功したとは限りません。更新が成功しても、出口に接続できるとは限りません。この3つの層を順に確認すると、再インストールやスイッチの切り替えを繰り返さずに原因を絞り込めます。
同じデバイス上では、システムプロキシとTUNも通信の入口にあたります。アプリが接続をコアに渡して初めて、ルールによってDIRECTかプロキシかを選べます。接続画面に対象アプリのリクエストが表示されない場合は、すぐにルールを変更せず、まず入口を確認してください。リクエストが表示されている場合は、一致したルールとプロキシグループの選択結果を確認します。こうすることで「通信を取り込めていない」状態と「取り込み後に接続が失敗する」状態を切り分け、別の問題を混同せずに済みます。
公開されているコード:ドキュメント、変更履歴、ライセンスを確認
Mihomoのソースコード、課題の議論、リリース履歴はプロジェクトのリポジトリで公開されており、コアにはGPL-3.0オープンソースライセンスが適用されています。設定項目を調べる場合は、まず現行プロジェクトのドキュメントを参照し、リリースノートで対応状況を確認してください。GUIクライアントには異なるライセンスが適用されていたり、一部設定が独自の画面で提供されていたりする場合があります。同じコアを使っているからといって、すべてのクライアントで機能、ライセンス、対応プラットフォームが同じとは限りません。
ドキュメントを読むだけなら、自分でビルドする必要はありません。開発者や実装を調べたい方は、下のコマンドでコアのソースコードを取得できます。このコマンドはコードリポジトリをダウンロードするだけで、クライアントのインストール、サブスクリプションの追加、システムネットワークの変更は行いません。課題の議論を確認するときは、使用中のOS、コア、エラー内容に合った情報を優先してください。成功した画面を1枚見ただけでは、別のデバイスでも同じ設定が使えるとは判断できません。
Mihomo · ソースコードリポジトリ コマンドをコピー
git clone https://github.com/MetaCubeX/mihomo.git
更新の手順:設定を保存してから変更点を確認
クライアント、コア、サブスクリプションの更新はそれぞれ別のものです。クライアントの更新では、画面、権限、設定管理の仕組みが変わることがあります。コアの更新ではプロトコル対応が追加されたり、一部フィールドの動作が変わったりする場合があります。サブスクリプションの更新では、主にサービス提供元から配信される内容が置き換わります。問題が起きたら、直近で変更した層を記録し、対応する説明を確認しましょう。クライアント、サブスクリプション、ルールを一度に変更すると、原因の特定が難しくなります。
更新前にカスタムルールとオーバーライド内容を保存し、クライアントが保持する設定と、サブスクリプション更新時に再生成される設定を確認してください。更新後はよく使う接続先をひとつ試し、接続記録で適用されたルールと出口を確認します。最初から高度なパラメーターをすべて変更する必要はありません。旧ソフトから移行する場合は、新しいクライアントを単独で正常に動作させてから、自動起動やサービスモードを設定しましょう。旧クライアントを終了した後は、システムプロキシが想定どおりの状態に戻っているかも確認してください。
設定の注意点:例は構文の説明であり、完全な設定の代わりにはならない
このページの画面とコードは設定の関係を説明するためのもので、インストール後の初期状態を示すものでも、そのまま使える完全なプロキシ設定でもありません。ルール例で使うプロキシグループは実際の設定に用意する必要があります。地理データベースやルールセットも、利用する構成に合わせて準備してください。断片をサブスクリプションファイルの末尾にそのまま追加すると、フィールドの重複、インデントの誤り、参照先の不整合が起きることがあります。まず各フィールドの役割を理解し、クライアントが対応するマージ方法で追加するのが安全です。
サブスクリプションリンクにはアカウントへのアクセス情報が含まれる場合があります。スクリーンショットやログを共有する前に、該当箇所を隠してください。信頼できる相手に必要な情報だけを共有し、設定全体を公開の変換ツールに安易にアップロードしないでください。ネットワーク機器を共有する場合は、LAN接続を許可する範囲とアクセス制御も確認しましょう。ルール振り分けは用途に応じて通信経路を決める機能であり、サービス提供元の利用規約に代わるものではありません。また、適用される法令やネットワーク管理上の要件を変更するものでもありません。
初めて使う場合はサブスクリプションの追加と接続手順 を参照してください。接続できていて、さらに調整したい場合は基礎から学ぶ使い方ガイド をご覧ください。前者は操作の流れに沿って説明し、後者は概念や設定の層ごとに解説しているため、具体的な問題が起きたときにも調べやすくなっています。